PS3 CECH-4300Cのアップデートエラー修理
アップデートエラー修理をご依頼いただきました。
アップデートエラーの原因は？
たまたまのエラーの場合もありますが、
2回、3回と連続してエラーが発生する場合はメイン基板が故障しています。
主に
・Wi-Fiモジュール
・レギュレータ
・コンデンサ
のどれか、または全部が故障しており、
稀にチップの故障等があります。
アップデートエラーが発生した際の対処法
エラーが何度も続く場合、数百回繰り返しても成功することはありません。
基板が故障しているため、修理を行う必要があります。
初めて作業をされる方は難しいと思います。
ヒートガン等の道具も必要になります。
自分で修理を行って失敗。
データを取り出したいから何とか修理をしてくれ。と依頼がありますが、
修正不可能なくらい破壊されている事が多いので、
これからも使いたい。データを残したい。という方は修理を依頼してください。
最近多いのですが、
ネットの情報を鵜呑みにして、
「アップデートエラーが発生しているので、Wi-Fiユニットを交換してください」
と修理依頼がありますが、
「Wi-Fiユニットが故障していなくても交換しても良いの？」
「原因はWi-Fiユニットではなかったけど、Wi-Fiユニットだけを交換して症状が直っていないのに請求して修理完了としても良いの？」
そんな訳にはいきませんよね。
少しイラッとするので、修理する部品を指定しないでください。
愚痴ついでにもう一点。
この部分を交換して、この部分はこうして・・・。
部品はすべて同梱します。
・・と超詳しい方からの見積りがたまにあるのですが、部品が足りないことが多いのです。
お預かり後に随時、この部品足らんぞ！と連絡するのが面倒なのと、用意された部品で症状が直らなかった場合、
修理をキャンセル、使用した部品を取り外して返送してくれと腹が立った事が何度かあるので、
こういった類のお見積りは返信していません。
そこまで指示するなら自分でやれ”(-“”-)”ワシはロボットちゃうぞ！！
4300Cの基板を修理！
脱線もいい所。
サービス業。腹が立っても堪える事が多いので、記事に書いて発散しています(笑)
良い方ばかりなので、たまに常識を疑うような方と取引してしまうと凄く腹が立ちます。
・・では基板を取り出して修理を行います。
分解します。
各パーツを外していきます。
分解を進めて・・・
基板を取り出して点検！
点検といっても、
アップデートエラーが発生している＆コントローラーが無線で接続できない。
ということは点検する部分が絞られます。
赤枠部分を点検します。
アップデートエラーの原因は・・・？
今回のエラーの原因は
Wi-Fi・Bluetoothモジュールとレギュレータの故障でした。
レギュレータが故障→モジュール故障といった順かと思います。
修理を行い、無事アップデートループから抜け出せました。
修理を行った場合、データは残りますか？
よくご質問いただきますが、
基板を交換していないので、残ることがほとんどです。
故障前と同様にお使いいただけます。
【ほとんど】と書いたのは、たまに消えてしまう事があるからです。
電源を何度も何度も切ったり点けたりすることで、HDD・SSDが故障してしまう事があります。
この場合は、データは消えてしまいます。
また、アップデートループから抜け出すために、
新しいHDDに入れ替えて・・・という方がいらっしゃいますが、
HDD・SSDを交換しても、フォーマット時にエラーが発生するので起動できません。
一度でも他のHDD・SSDを装着して電源を入れると、元のデータが見れなくなるので
データを絶対に保持したい方は止めてください。
セーフモードで起動して再構築しても意味はありません。
エラーの原因はシステムの不具合ではなく、基板の不具合です。
以上！！
余談の方が多い記事でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました＾＾
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