今回修理するのはPS2 SCPH-90000。
珍しい赤色の薄型PS2です。
新品のように綺麗で、大切に使用されていたようです。
久しぶりに起動させると下記の症状が発生していたとのことでご依頼いただきました。
故障内容
起動時にガガガと異音が発生し、ソフトを読み込ませると
「PS2規格のディスクではありません」と表示がでる。
DVDを視聴中に、映像が飛ぶ、止まる、読み込みできなくなり真っ暗になる。
考えられる原因
メイン基板の故障か、ピックアップレーザーレンズ故障か、ピックアップレーザーレンズケーブルの故障です。
DVDのエラーは、市販のDVDであれば本体の故障の可能性大。
録画機器でダビングしたもの、PCで焼いたり複製したDVDであれば
DVDの劣化、故障が考えられます。
PCで焼いたDVDは、DVDの品質によりますが
数回の視聴で映像が飛び飛びになったりします。
他の機器（PS4やXBOX）では普通に見れるのに・・。
という場合でも、PS2では性能に限界があるようで新品のピックアップレーザーレンズでも
映像が途切れたりすることがあります。
ガガガと異音がする症状を撮影しました。
修理を行います。
ピックアップレーザーレンズの出力不良とケーブルの劣化を確認。
その他の部分もエアーで清掃します。
元々、すごく綺麗でした。
動作確認の様子
今回の故障原因について
起動時にガガガと異音がする症状
ピックアップレーザーレンズケーブルの断線、接触不良により
レンズを移動させるローラー（ギヤ）が空回りしていました。
PS2ソフトなのに「PS2規格のディスクではありません」と表示が出る症状
ケーブルの断線、接触不良によるものでした。
今回の修理では、ソフトの読み込み速度が遅く、レンズの劣化が見られましたので交換いたしました。
DVDの映像が飛び飛びになったり、止まる症状
お客様から症状が出るディスクを本体と一緒にお預かりしました。
修理後に視聴したところ、マシにはなりましたが
少し映像が飛んでいました。
私が所有する点検用の同型PS2でも確認しましたが、同じシーンで症状が出ていたので
DVD側が原因と判断いたしました。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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