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PS3 (8002F1F9) アップデートエラーを修理。

アップデートエラーに失敗して起動できなくなったPS3の修理

薄型PS3によく発生する故障、アップデートに失敗し
何度起動を繰り返してもアップデート画面となり起動できなくなってしまう故障を修理しました。

エラーコード (8002F1F9)が発生すると・・・

アップデート中にエラーが発生した場合、電源を切って再起動しても
アップデート画面になります。

アップデート中にインターネット接続が切れた場合でもエラーとなるため、
途中で誤ってルーターの電源を切ってしまった等の場合は、再度アップデートを行うことで正常に終了して起動可能です。
一時的な何らかのエラーでも発生する事があります。
3回繰り返してもエラーが発生する場合は修理を行う必要があると考えてください。

3回ほどアップデートを繰り返してもエラーが発生する場合は基板の故障が濃厚です。
基板が故障しているため
・セーフモードで本体を初期化・再構築
・HDDを交換してシステムソフトウェアを再インストール

等を行っても起動できません。
エラーが何度も発生して起動できない場合は基板の修理が必要です。

Wi-Fiに接続できない・コントローラーが無線で接続できない場合はシステムソフトウェアアップデートを行わないでください。

Wi-Fiに接続できなくなってしまった。
コントローラーが無線で接続できなくなってしまった。
「アップデートで治るんじゃね!?」は大間違いです。

アップデートエラーがループし、起動できなくなってしまいます。

アップデートエラー(8002F1F9)が発生する原因について

多くの場合は、
メイン基板に設置されているWi-Fi/Bluetooth基板(Wi-Fiモジュール)の故障
またはレギュレータ、チップの故障になります。

Wi-Fiに接続できない・アップデートエラーを繰り返すPS3の修理

修理を行います。
この故障が多い機種は4000シリーズ以降のPS3。
4200や4300がよく故障します。
基板が故障しているので、基板を取り出します。

アップデートエラーが発生する原因として、
ケーブルの断線が原因と書かれている記事や、お客様から
「ケーブルが断線しているとネットで見たのでケーブルを交換してください」と言われる事がありますが、ケーブルの断線は99%ありません。

外部に出ておらず、固定されているので、擦れたり劣化で断線しているケースはほとんどありません。
錆が多く腐食している個体でも正常な場合がほとんどです。

外装にナイフが突き刺さっている。熱で外装がドロドロに溶けているといった場合は
断線している可能性がありますが・・・(._.)
通常使用範囲内であれば断線はまずあり得ません。

基板を取り出し、点検します。
正常に起動できることが確認できている基板を並べて
同時にテスターを当てて、故障している部品を特定します。
Wi-Fiモジュールが故障していると判断したので、
こちらを交換。
リフロー機を使用して、はんだを溶かして取り外します。
周りの小さい部品が取れてしまう事があるので、保護テープで固定しています。
新しいWi-Fiモジュール。
予熱器を使用してランドにはんだボールを固定します。
基板に取り付けて、動作確認・・・・
アップデート終盤でブラックアウトして、その後にXMBが表示すれば修理成功。
いち早く成功しているか確認したい場合は
コントローラーが無線で接続できるかを確認します。

無事、修理完了しました。
基板の交換やHDDの交換を行っていないので、データは残ったままです。

同症状でお困りの方は、一度弊社にご相談くださいませ(^^♪

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