PS2のディスクに傷がある時の対処法｜円形の傷で読み込まない原因と修理方法 – ゲーム修理ドットコム

PS2, SCPH-90000系, 修理実績/修理の紹介

PS2（SCPH-90000）で、ソフトの裏面に円形の傷がついてしまう症状を修理しました。
この故障は、ディスクの回転時にレンズユニットや可動部分が干渉することで発生することが多く、
読み込みが途中で止まったり、異音が出るケースがあります。

今回は内部のレンズユニットを点検し、ディスクに接触していた箇所を修正。
再組み立て後の動作確認で、正常に読み込みができることを確認しました。

このような「ディスクが傷つく」「読み込みが途中で止まる」といった症状は、
多くの場合、内部構造のわずかなズレや摩耗が原因です。

1. ディスクに傷がつく原因
- 1-1. 蓋を閉じるとディスクが回転する音はするものの、途中で止まってしまう症状
2. 修理方法
3. 外装は取り付けずに動作点検を行います。
4. キズにお困りの方へ（見積もりのご案内）

ディスクに傷がつく原因

ソフトの裏面（盤面）に円形の傷が付いてしまう場合、
主な原因はピックアップレンズのフレキシブルケーブルがディスクに接触してしまうことです。

また、ディスクを認識できない状態が続くと、
ピックアップレンズが焦点を合わせようとしてレンズ部分を上下に細かく動かしながら調整します。
このとき読み込みがうまくいかないと、
レンズが通常よりも大きく前に出てしまい、ディスクの裏面に接触して円形の深い傷を付けてしまうことがあります。

さらに、このケーブルは読み取り時に常に可動する部分のため、
経年劣化によって反りやたわみが発生し、
回転中のディスクに触れてしまうケースもあります。
その結果、ディスクの裏面に円形の傷が残ってしまいます。

浅い傷であれば、フレキシブルケーブルの反りやたわみが原因である可能性が高く、
深い傷の場合は、レーザーレンズがディスクに直接接触しているケースが考えられます。
このように、傷の深さによって原因をある程度見分けることができます。

蓋を閉じるとディスクが回転する音はするものの、途中で止まってしまう症状

この場合、多くはピックアップレーザーレンズの故障が原因です。
まれにメイン基板の故障により、ディスク自体は認識できていても、
エラーが発生して起動できなかったり、途中で読み込みを停止してしまうケースもあります。

また、ディスクの裏面に深い傷が入っている場合、
最初は正常に読み込めても、ロード中やイベントシーンなど特定の箇所でフリーズすることがあります。
傷が多い・深い・オープニングまでは進むが途中で止まるといった症状が見られる場合は、
ゲームソフトの交換が必要になることがあります。

さらに、当社でお預かりする「特定のディスクだけ読み込まない」症状の中には、
レーザーレンズの出力異常によりディスクの読み取り面が損傷していたり、
ディスク自体が経年劣化しているケースもあります。
特定のディスクのみで不具合が発生する場合は、ソフト側の破損も考慮する必要があります。

修理方法

ピックアップレーザーレンズ、ケーブルの交換を行います。

当店で使用しているレンズは、信頼できる業者さんから購入しています。
しっかりと点検が行われた高品質なレンズを使用するので
一度交換すれば長く使用できます。

一般の方は、Amazon等のネットショップで購入する必要がありますが、
初期不良が非常に多い部品のため注意が必要です。
当店は部品の販売は行っていませんが、お問い合わせいただければ販売いたします。
※もちろんですが、当店でも動作確認済みの製品をお送りいたします。

また、ソフトの読み込み不良の場合は
ピックアップレーザーレンズ交換のみで症状は改善されますが、
ケーブルの浮きも今後考えられるため、同時交換をおすすめします。

私は丁寧に作業する事を心掛けています。
丁寧にやると気持ちが良いですし、難しい修理も一発で上手くいくことが多いです。
あと、修理後にお客様が自分で分解した時や、
他の修理業者さんに見られた時に「うわ・・ゲーム修理ドットコムの修理は適当だな！！」と思われたくない。というのもあります。

上記の二点が読み込めれば、PSソフトとDVDも読み込みできます。

外装は取り付けずに動作点検を行います。

修理に失敗している可能性、レンズの初期不良があるので、上側外装は取り付けずに
動作点検を行います。
動画のように、左上の電源スイッチ上にある
トレイを閉じた事を検知するスイッチを指で押すことでソフトの読み込みが開始します。

この方法で、動作点検を行います。
右側の、電源ユニットには触れないでください。
ビリっと感電します。　私は結構な確率で感電しています(._.)