- 2021年3月27日
今回お預かりしたのは、電源ボタンを押しても全く反応しないNintendo Switch。
充電ケーブルを差してもランプが点かず、画面も真っ暗なままの状態でした。
Switchではこのような症状が比較的多く、
原因は充電ポートの破損、バッテリーの劣化、
または基板上の電源回路の故障などが考えられます。
一見「完全に壊れた」と思える状態でも、
内部を点検・修理することで復旧できるケースは少なくありません。
今回は、そんな“無反応状態”のSwitchを修理していきます。
Switchを分解して原因を探る
まずは充電を1時間ほど行いましたが、起動ボタンを押してもまったく反応なし。
通常であれば、バッテリーが完全に切れていてもケーブルを差し込むと
画面左上に「充電中」を示すアイコンが表示されますが、今回はそれも出ません。
この段階で基板故障の可能性が高いと判断し、
Switchを分解して内部を確認していきます。

そういえば、新型のSwitch 2が発売されましたね。
最新機種の修理は、メーカーの保証を受けた方が絶対良いよ!と
ほとんど受け付けていないため、
弊社には関係ない…と言いたいところですが、
実は抽選に外れて手に入らなかっただけです。
ただの負け惜しみです。


お客様ご自身で一度修理を試みられたようで、
バッテリーはすでに交換済みとのこと。
交換自体は問題なく行われているようですが、
症状から考えるとバッテリー以外の電源ラインに
不具合がある可能性が高そうです。

純正バッテリーでした…(;´Д`)
どういうことだ…。

基板を点検。

全く電源が入らない場合、原因の多くはメイン基板です。


電源ボタンを押したりしつつ点検。
動作点検を行う
動作点検を行った結果、メイン基板の故障を確認しました。
電源ラインに異常があり、正常に起動できない状態でした。
故障していた箇所と関連する電子部品を交換し、
再度通電テストを実施したところ、無事に起動を確認できました。



最後に
今回のNintendo Switchは、メイン基板の電源回路の故障により、
電源ボタンを押してもまったく反応しない状態でした。
該当箇所の修理と部品交換を行い、無事に正常起動を確認しています。
Switchはバッテリーや充電ポートだけでなく、
内部のICチップの劣化やショートでも同様の症状が発生します。
「電源が入らない」「充電しても反応しない」といった場合は、
ぜひお気軽にお見積りフォームからご相談ください。