今回は
・一部ソフトが読み込めない。
・「PlayStationまたはPlayStation2規格のディスクではありません」と表示される。
・ソフトに円状の傷がついてしまう。
とのことで修理をご依頼いただきました。
ではさっそく修理を行います。
SCPH-70000 読み込み不良修理と傷がつく原因
修理を行う機種は70000ですが、他の薄型PS2であっても大体同じなので
自分のは77000だけど。。という方も参考にしてください。
円状の傷がディスクについてしまう原因
これはピックアップレーザーレンズのフレキシブルケーブルが原因です。
↑の赤枠部分が浮き上がり、ディスクの裏面に擦れることにより発生する傷です。
超レアなソフトだったり、傷が全くなく大切に保管していたディスクに傷がついてしまったら
嫌ですよね・・。
PS2のディスクトレイを開けて、上記の画像のように少しでも浮き上がっていたら
早めに交換しましょう。
フレキシブルケーブルとピックアップレーザーレンズの交換方法
封印シールに切れ目を入れる。または剥がす。
とっくの昔に保証切れなので遠慮せずに剥がしましょう
フレキシブルケーブルの浮き上がりチェックと、お金をかけない修理方法
まずは浮き上がりのチェックを行います。
画像のようにピックアップレーザーレンズを水平に見て
フレキシブルケーブルが浮き上がっていないか確認します。
ピックアップレーザーレンズを手で前後に移動させて、
どの位置でもケーブルが浮き上がっていなかを確認します。
浮き上がって、ピックアップレーザーレンズより上に出ている場合は
手でフレキシブルケーブルに折り目を付けます。
折り目をつけたら、またレンズを前後に移動させて
どの位置でも大丈夫か確認します。
この方法で、交換せずに傷がついてしまう不具合を改善できます。
・・が、時間経過でまた浮き上がるので気になる方は交換してください。
他のサイトでは、爪楊枝をピックアップレーザーレンズに刺して
浮き上がらないようにしていました。
この方法もアリだと思います。
フレキシブルケーブルとピックアップレーザーレンズを交換する
赤○部分のネジを2本取ります。
レンズの裏側からケーブルを外します。
赤枠のラッチを起こすだけです。
※画像のレンズのラッチは黒いですが
純正のレンズは茶色です。
レール下にある白いパーツを取ります。
失いやすいので気をつけてください。
フレキシブルケーブルを交換する
ユニットを画像のように横に裏返します。
フレキシブルケーブルを二点抜いて、ユニットを取り外しても問題ないです。
私はこの状態で作業します。
フレキシブルケーブルをヒートガンで温めて剥がします。
※両面テープで貼り付けられているため、温めた方が剥がしやすいです。
そのまま剥がすとノリが残ります。
新品のフレキシブルケーブルを貼り付けて、ユニットを戻す
ピックアップレーザーレンズを交換する
レンズを交換する前に、忘れやすいパーツを先に戻しておきます。
新品のピックアップレーザーレンズに部品を取り付け、
ケーブルを差し込みます。
※部品とは、レールとギアの二点です。
ピックアップレーザーレンズが、端から端まで動くかを手で確認する
フレキシブルケーブルの貼り付け位置を間違っていると、レンズが移動した際に突っ張ってしまい
端から端まで移動できなくなります。
こうなってしまうと読み込み不良を起こしてしまうので、手で前後に移動させて
スムーズに動くかを点検してください。
その際に、再度水平から見て
浮き上がりが無いかをチェックします。
問題なければ、グリス塗布と動作チェックを行います。
赤枠部分3点に潤滑剤を塗布します。
沢山塗る必要はありません。綿棒に潤滑剤を染み込ませてナゾる程度でOKです。
開封したままの状態で動作チェック
開けたり閉めたりするのは手間が掛かるので私は開封したままで動作確認します。
自己責任でお願いします。
電源コードを差し込み、スイッチボタンを押します。
ディスクトレイが閉まった事を感知するスイッチ二点を指で押します。
※画像ではディスクを設置していませんが、設置したままの状態でスイッチを押してください。
動作チェックの映像
ディスクが止まることなく回転すれば修理完了です。
PS2は
・裏面がシルバーのソフト
・裏面がブルーのソフト
・PSのソフト(裏面が黒)
のゲームソフトが読み込み可能です。
全てチェックして問題無く読み込めるかを確認してください!
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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