- 2020年4月14日
今回お預かりしたのは、映像が出力されないPS4「CUH-1100A」。
PS4で映像がテレビやモニターに映らない場合、原因はさまざまですが、
多くは基板上の電子部品や出力回路の故障によるものです。
今回は、「HDMIケーブルを接続した状態でPS4を壁にぶつけてしまった」という内容。
この場合、HDMIポートが物理的に破損している可能性が非常に高く、
内部データを残したまま修理できるケースが多く見られます。
一方で注意が必要なのは、ポートを固定している基板側の損傷です。
ポートを強くぶつけた際に「パターン剥がれ」や「パッド剥がれ」が発生していることも多く、
専用の工具と技術がないと修理は困難です。
…と書いていますが、慣れれば簡単です( ;∀;)
分解と点検 ~映像が出ない原因を探す~
まずは分解前に、外側からHDMIポートを目視で点検します。
端子の接点がきれいな状態であれば、
HDMIポート以外の基板故障やICチップの不良が考えられます。
一方で、ピンが1本欠けていたり、内部がグシャっと潰れている場合は、
HDMIポートの物理破損によって映像が出力されない可能性が非常に高いです。
この時点で、ほぼ故障箇所を特定できます。


HDMIポートの破損でほぼ間違いありません。
それでも念のため、実際の端子部分を確認します。
確認したところ、HDMIポート内部のピンが数本欠けており、
物理的な破損による映像出力不良と判断しました。
HDMIポートの取り外し
原因が特定できたので、PS4本体を分解して
破損したHDMIポートを取り外します。






見たところ、パターンの剥がれ等は無く、
ポートの交換のみで改善しそうです。




HDMIポートの取り付け


若干のズレがあるため、
基板に乗せてピンの位置を合わせます。


パッド表面にきれいにハンダが乗ります。

ハンダが溶けた瞬間にHDMIポートを基板に乗せます。

数本が浮いていることも多いため、はんだで修正します。


組み立て・映像出力テスト
HDMIポートのピン同士が接触すると、周辺の電子部品や信号ラインが故障している場合があります。
そのため、新しいポートを取り付ける前に、仮組みの状態で映像出力テストを行います。



修理のご依頼時に、正しく電源を切らずにお送りいただくケースがありますが、
内部データが破損・消失する恐れがあります。
故障していても、可能な限り通常のシャットダウン操作を行ってからお送りください。

データも残ったままでした(*^^)v
PS4の映像が出ない・ノーシグナルになる場合の修理相談はこちら
今回修理したのは、PS4「CUH-1100A」で映像が出力されない症状の本体です。
原因はHDMIポートの物理破損で、交換作業によって無事に映像が復帰しました。
PS4のHDMIポートは構造上、ケーブルの抜き差しや外部からの衝撃で破損しやすい部品です。
ポート内部のピンがわずかに曲がっているだけでも映像が出力されなくなることがあり、
放置すると基板側のパターンまで損傷してしまうケースもあります。
映像が出ない、ノーシグナルになる、HDMIケーブルが抜けやすいといった症状がある場合は、
できるだけ早めの点検・修理をおすすめします。
弊社では、PS4・PS3をはじめとする家庭用ゲーム機の修理を行っております。
データを保持したまま修理できるケースも多いため、
「修理するとデータが消えるのでは…」とお悩みの方も、ぜひ一度ご相談ください。
下記ページより、お見積り・ご相談を受け付けております。
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