起動してから数秒後に赤色のランプが点滅し電源が落ちてしまう症状を修理いたしました。
YLODと呼ばれている症状です。
緑点灯→赤点滅
緑点灯→黄色が一瞬→赤点滅
ゲームをプレイしている最中に電源が落ちる
など、色々な症状がありますが
まとめてYLODと呼んでいます。
※当店では赤点滅故障と呼んでます。
PS3 2000A 分解手順
「このシールを剝がすと修理しません!」と記載されたシールを剥がし
赤○部分のゴムとネジ隠しパーツを取ります。
開封します。
電源ユニットを取り外します。
ブルーレイディスクドライブの取り外し
ドライブを持ち上げて取り外します。
ケーブルを止めているテープが邪魔をするので剥がしましょう。
電源/ディスクイジェクトボタンの取り外し
余談ですが、「ディスクイジェクト」の事を数年前まで「ディスクインジェクト」と呼んでいました・・笑。
お客様に指摘されて間違いに気が付きました。
もう一つ余談。
「ネジを外す」
「取り外す」
と「外す」という言葉が多いので、これで良いのかな。と思いながら書いています。
「ネジを緩める」だったら、取らないの?となるかもしれませんし、
色々と悩みます(..)
「外す」ばかりだと気持ちが悪いので、「抜き取る」や「分離」などの言葉で適当に分けていますが・・。
日本語って難しいですね(´・ω・)
冷却ファンケーブルを抜く
メイン基板と外装を固定するネジを取り外す
分離します。
各ネジを取り外す
基板を保護している鉄板(?)を取る
メイン基板を取り出す
古くなったCPUグリスは固着しており、分離する際に力が必要になる場合があります。
力いっぱいに引き剥がしてしまうと、破損の原因となるので丁寧にゆっくりと分離してください。
これでメイン基板の取り出しが完了です。
CPUグリス交換と清掃が目的の場合は、アルコールシート等で古いグリスを丁寧に拭き取り
新しいグリスと交換してください。
塗り過ぎは逆効果です!薄く均一に塗りましょう。
YLOD修理を行う場合
赤枠部分をヒートガンで熱してください。
赤点滅故障(YLOD)について
上にヒートガンで熱してくださいと簡単に書きましたが、
これは赤点滅故障の原因がハンダクラックであった時にのみ有効な修理方法です。
原因がハンダクラックではないのに、ヒートガン等で熱しても何の意味もありません。
※電子部品の故障やシステムエラーでもYLOD症状が出ることがあります。
【YLOD=ハンダクラック】と思われている方が多いのですが
YLODは起動できない症状の事を指す言葉で故障原因ではありません。
そのため、修理を行う際にはYLOD症状の原因を調べてから作業を行ってください。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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