- 2023年3月2日
ゲームソフトが奥までしっかり刺さらない、または入っても飛び出さない。
さらには、読み込むときと読み込まないときがある。
こういった症状は、「ゲームカセット(カード)スロット」の不具合が原因であることが多いです。
まず試していただきたいのは、接点復活剤の塗布や潤滑剤(接点保護タイプ)の軽い使用です。
端子の接触不良が原因であれば、これだけで改善することもあります。
しかし、ベトベトに塗布するのは絶対NG。
少量でOKです。
塗りすぎは、逆効果です。
また、ソフトが最後まで刺さらない場合は、スロット内に砂やゴミが詰まっているケースが多く、
分解して清掃を行うと正常に戻ることがあります。
一方で、「しっかり刺さっているのに全く反応しない」場合は、
スロットそのものの故障や、本体基板側の問題が疑われます。
この場合はスロットの交換や、基板の修理が必要になるため、
無理に作業せず、修理業者に相談されるのが安心です。
ゲームソフトを一切認識しない2DSの修理方法
今回は、ゲームソフトを本体に差し込んでもまったく反応しないという症状の2DSをご依頼いただきました。
よくある「読み込んだり読み込まなかったり」といった不安定な状態ではなく、
どのソフトを差しても完全に無反応というケースです。
このように、スムーズに差し込み・取り出しができるにもかかわらず認識しない場合、
原因はゲームカードスロットの故障や本体基板側の異常である可能性が高くなります。
分解して、基板を取り出す&点検
全く違和感なく、ソフトの差し込みや取り出しがスムーズに行える状態だったため、
本体を分解し、基板に実装されたゲームカセットスロットの状態を確認することにしました。
点検を行います。
基板を点検し、修理を行う。
点検を行った結果、
ゲームカセットスロットおよびその周辺の電子部品に不具合が見られたため修理を行います。
バッテリー端子をヒートガンのアタッチメントで保護。
スロットのハンダをある程度除去します。
慎重に作業します。
ヒートガンによる加熱時間をできるだけ短くするため、
事前に可能な限り古いハンダを除去しておきます。
これにより、熱が効率よく伝わり、周囲のパーツへのダメージを最小限に抑えることができます。
ヒートガンを使ってゲームカセットスロットを
一気に加熱・取り外します。
新しいスロットを取り付けて動作点検へ。
スロット周辺の電子部品も交換し、動作点検へ
ゲームカセットスロットを交換したあと、再度基板全体を点検。
その結果、スロット周辺の電子部品にも故障が見つかったため、あわせて交換を行いました。
必要なパーツを交換したら、基板を簡易的に組み立て直し、動作点検に移行します。
その後、複数のゲームソフト(約5種類)を使って読み込みテストを実施。
どのソフトも問題なく認識され、スロット交換と部品修理の効果をしっかり確認できました。
動作に問題がないことを確認後、最終的に本体を組み立てて作業完了です。
2DSのソフトが読み込まない場合はご相談ください
今回のように、ゲームソフトがまったく認識されない症状は、
スロットや基板の不具合が原因であることが多く、
市販の清掃スプレーなどでは直らないケースがほとんどです。
無理に修理を試みてしまうと、状態が悪化する可能性もあるため、
同じような症状でお困りの方は、まずはお気軽にお見積もりからご相談ください。
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