PS3のCECH2000の赤点滅(YLOD)修理をご依頼いただきました!
当店ではYLOD修理は多数ご依頼いただいています。
修理依頼の半数がこの修理。と言っても過言ではないほど多い修理依頼です。
修理方法は詳しくは記載しませんが
・コンデンサの交換
・GPUのリボール
など作業を行い、YLODを修理します。
修理方法を記載してしまうと
他の業者様や個人の方が、記載した方法で修理を行ってしまい
その作業内容をSNSやyoutube等で公開されて
当店への修理依頼が減ってしまうのではないか。と自意識過剰で公開は避けていましたが、
TwitterやYouTubeで修理方法を記載されているのを最近よく見かけるので
当店でも修理方法と原因を簡単に記載します。
海外のyoutuberの方は数年前から動画をアップしています。
それを参考にしたことが多々ありました。
PS3のYLOD(赤点滅故障)について。
YLODは
はんだの割れ(ハンダクラック)が原因による接触不良。
・・と記載されている記事や動画をよく目にしますが
原因はこれだけではなく、
プロードライザ(コンデンサ)の劣化が原因でYLODになってしまう事もあります。
(どちらかというとコッチの方が多いです。)
リフロー(基板を加熱)を行い、はんだを溶かして
割れを直す。といった修理方法が多く紹介されていますが、
この修理方法は一時的に復活させるだけの方法です。
※一時的に復活と書いていますが
基板の状態により一年近く使用できたりします。
また、
ハンダクラックではなく、プロードライザの故障だ!と言い切っている
動画や投稿がありますが、ハンダクラックや部品故障が原因の可能性もあるので
点検もせずにプロードライザを交換するのは良くありません。
コンデンサの劣化、故障しかけているのを点検するのは難しいですが・・・。
【脱線話】 カスタム、オーバーホールされたPS3について
ヤフオクや、メルカリなどのサイトで
冷却ファンを追加したり、底に穴を開けたりと
カスタムされたPS3が販売されていますが、
これらのPS3はYLODになったジャンクPS3を仕入れて
上に記載した修理方法で一時的に復活させて販売されている物が多く存在するので、
購入を検討されている方はお気を付けください。
購入後の保証をしっかりと設けている出品者さんもいらっしゃるので
そういった方から買うのが良いかと思います。
多く存在するだけで全てではありません。
脱線話の余談ですが
私個人の意見としては改造品は好きではありません。
やはり穴あき等が無い純正が一番です。
よく考えていらっしゃるなとは思いますが(‘;’)
YLODの修理方法
当店では
一時的に復活するだけのリフロー修理は行わず、
・再はんだを行う、リボール修理
・プロードライザ交換
・その他の部品交換
で長期的に使用できるように修理を行います。
修理サービスを始めた頃は、何も分からない状態で
ネット記事を参考にリフロー修理を行っていましたが
今は上記の内容で修理を行っています。
修理料金について
当店のYLOD修理料金は、他の業者様と比較して高めです。
料金については、当サイトトップにある【修理料金一覧】をご閲覧ください。
リフロー修理であれば、安くご対応可能です。
一時的に復活をご希望の方はご連絡ください。
以前までは、修理内容に関わらず
一律3900円でしたが
使用する部品代や作業時間を考えると割に合わないと思い、
料金を変更しました。
長く大切に使えるように修理します。
・・と胸を張って言いたいところなのですが、基板の状態により
他の部分が故障してしまい再発。といったケースもあります。
私は良い部分だけを書きません。
悪い部分。デメリットも書きます。
修理作業の写真
長くなりましたが、2000Aの修理写真です。
まずは修理前の様子
修理中の写真
今回の故障原因はプロードライザ故障だったため、交換いたしました。
修理に失敗している可能性があるので、分解したまま仮組みの状態で点検しています。
この状態で6時間ほど動作点検を行います。
動作点検といっても、大半は起動させたままの状態で放置です。
動作に問題なければ、ゲームソフトを起動させて
負荷が掛かっても電源が落ちないか。を確認します。
ゲーム中に電源が落ちる。特定のゲームソフトで電源が落ちる。といった症状が
出ることもあるためです。
以上。
PS3のYLOD修理でした!
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